理想の中古住宅を諦めた理由
https://nettaigyo.japanasia.tokyo/1228-e1573354315886.png” alt=”” width=”36″ height=”10″ />長期優良住宅リフォームするため、ホームインスペクション依頼」
私たちの契約の状況は、銀行の本審査と前金を支払い、契約へと進めていく段階でした。しかし、その前に長期優良住宅リフォーム認定を含めたインスペクションをしてもらうことに。
国土交通省webページからたどり着いた診断士K氏は、私たちが購入予定だった中古住宅を見てくれました。
外壁工事を主体とした会社の方なので、それらの機械で計測もしてくれました。そして、私たちを不動産会社側がいない室内へ呼び出して、こう話してくれました。
K氏「悪いことは言わないから、ここはやめた方がいいと思います」
私たち「え?なんでですか?」
K氏「まず、ここの外壁すごくきれいですよね?売るために外壁を塗りなおして、見た目だけをよくしている家です。
恐らくそれまでは、住宅に手をかけてこなかった家だったと思います。
廊下のフローリング…色がところどころ違くなっているでしょう?
ワックスをかけていなかったので、傷んでしまっているんです。
室内も見てみてください。壁紙が浮いているし、空気も入っている。きれいな貼り方してないですよね。業者に依頼しておらず、自分たちで貼ったものでしょう。
この和室も、今、電気がついていなくってよくわからないかもしれませんが、壁にカビがたくさんはえています。ところどころ、点々で黒くなっているのわかりますか?
私は業者なので、こういった物件はよく見てきました。業者が難点を隠すためだけに外壁だけ塗りなおすんです。瑕疵だらけの家を…。
外壁も1色しか使っていないし、一番安い塗料を使っています。
先ほど、外壁も機械で測定してみたら、湿度が異様に高いんです。通気ができていないので、その分、住宅も痛むのが早い家です。
私も業者ですから、普段はこんなことは言いません。
でも、Oさん夫婦(私たち)のご主人は、私と同じ土地出身者だというので、他人事には感じないのです。
今ここでお金を掛けても、また近いうちに修繕が必要になると思います。その後も短い期間で修繕する箇所が出てくる家です。
厚かましいことはわかっています。最終的に決めるのはお二人ですが、私自身はお二人の今後を思うとこの家はお勧めしません。」
そ・・・そんな!?
K氏の正直さ、誠実さに心打たれながらも、呆然とする私たち夫婦。
そりゃそうですよね。私たちは購入する気満々で、契約の状況は銀行の本審査を行い、前金を支払い、契約へと進めていく段階だったのですから。
ちなみに、このK氏。インスペクション代も「いんやぁー(なまっています)、見積もりみたいなもんだから、インスペクション代いいですよ!無料で^^」って言ってくれた上に、「また物件あったら、googleストリートで教えてくれたら、いい家かどうか判断します!それからまた現地でインスペクションも可能ですよ!」って言ってくれた…本当に誠実でいい人です。
しかし、理想の家に出会えたのに、一瞬で消え去るこの喪失感。わかりますか?
しばらく数日間は放心状態でした・・・。
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