その後、数十件の中古物件をめぐる
前回の記事はこちら「田舎暮らしの家探し:はじめは中古物件からでした」
きっといつか理想の中古物件に出会えるはず…と、ネットで中古住宅を物色しては内覧希望をしていた私たち夫婦。
でも、中古住宅はいろいろありますね。
家は傾いている、傾いてなくても床がぺこぺこしており、シロアリの可能性がありそう、前の住民の臭い、金ぴかのクッション壁紙(普通の壁紙ではなく、クッション材のふかふかした壁紙。当時は相当高かったことと思います)、下手すると前の住民の残した家具や電化製品もそのまま残ったままの物件もありました。
これと言った希望の物件にも出会えず、この日もネットで見た物件を物色しに行っていました。
すでにこの時には田舎の中古物件探し、スタートから2か月以上経っており、疲れと、なかなか希望の物件に出会えないジレンマに迷走もし始めていたころでした。
条件として出していた「駅に近い物件」から、ある程度歩いてもいいから!!と気持ちも変わってきてたんですね。
◆家の目の前に土手が広がる中古住宅物件
見に来たのは、駅から徒歩18分、庭付きの中古物件でした。
駅はJR東日本の路線なので、不便もなさそう♥
庭は小さすぎず、大きすぎず…そして、何より家の目の前が土手で、犬の散歩や猫が遊びに出かけても、近所に迷惑をかける心配がなさそうなのもよかったのです。
価格も1千万を切っていました。
しかし、この時は現地だけ見て、内覧希望は出していませんでした。
主人と「この家なかなかよくない?」と土手側から見ていたところ、偶然にも車2台がその中古物件の前に止まったのです。
様子を見ていると、スーツを着た男性と夫婦らしき人たちが車から降りてきて、その中古物件の中に入っていきました。どうやら内覧をしに来たようです。
しばらくすると、スーツ姿の男性のみ残り、夫婦たちは車に乗って帰っていきました。つかさず私たち夫婦も土手から降り、スーツ姿の男性に声を掛けました。
「ネットで見て、本当は今日は外観だけ見に来たのですが、今、内覧もさせてもらっても大丈夫でしょうか?」
スーツ姿の営業マンTさんは快くOKをだしてくれました。
家を内覧してみると、家は少しこじんまりしていましたが、間取りは悪くありませんでした。家の傾きもなく、一部の水回りはリフォーム済み。
内装など少しリフォームするだけで素敵な住まいになるのでは?と感じさせてくれるおうちでした。ただ駐車場が1台のみだったので、主人はそこが気に入らない様子でしたが(笑)
私「この家いいですね。リフォームしたら、気持ちよく住めそう。駅からも徒歩18分くらいなんでしょう?スーパーは近くにあるのかしら?」
営業T氏「そうですねぇ。でも、歩くと駅から25分ぐらいかかると思います。まわりにスーパーもなく、みなさん買い物難民でけっこう大変な地域みたいです。」
私「驚くほど正直に話してくださるんですね。ところで、私たちの前に見ていた夫婦は購入希望なんですか?」
営業T氏「真実をお話ししないとコンプライアンスに反するので…。前の夫婦はリフォームしないで済む中古住宅が欲しかったみたいで、あまり購入意欲はなさそうでした(苦笑)」
私「中古住宅だと、まったくリフォームしないで済む物件でそうそうないんでないですか?しかも、値段も1千万以下ですし…」
営業T氏「意外と多いんです。リフォームしなくてもきれいな格安中古住宅物件を希望される方が。なかなか難しいんですけどね…」
私たち夫婦は、なんでも素直に包み隠さず話してくれる営業T氏に好感を持ちました。
私「Tさんが所属しているMR(大手不動産名)さんは、この付近で物件をいくつかお持ちですか?夫婦で働いているので、なるべく駅近くで、スーパーも仕事帰りに寄れるよう、なるべく近くにあるとありがたいのですが。あと、駐車場2台以上止められて、大き目の庭も希望なんです。」
営業T氏「…昨日売り主から話があった物件で、ぴったりのがあったような気がします。帰社して情報を確認し、お送りしますね。」
その後、営業T氏が送ってくれた中古住宅物件は、まさに私たちにぴったりのものでした。ただ、契約寸前まで行き、結局は購入しなかったのですが…
続きはこちら「理想の中古住宅物件が見つかった! 」